美里アトリエコンサート 当日の様子

コンサート

無事に終わった美里アトリエコンサート。別名たけのこコンサート。というのも、会場であった津市美里町は山を越えればすぐ伊賀であり、ここは人間だけが住んでいるのではなく、シカやイノシシが家に訪問することもしばしば、さらになんと50頭ほどの猿の群れもやってくるとか。

そこにある家具工房「NEW FOREST」は、ここの家具職人である油田さんが自らアトリエを造られ、およそ25畳の全面白く塗られた木造の建物で展示場が演奏会場でした。コンサートに使用されたお客様用の椅子も作品で、オリジナルなものばかりに触れることができ、さらに会場の響きも素晴らしい!この上ない環境です。

お客様も合わせて全員で40名ほど。津の名家のご婦人からガンバに詳しい地元の家具職人まで多種多様な方がいらしてましたが、どうやらほとんどの方々が顔見知りらしい。まず、演奏の前に美味しいお食事が振舞われました。メニューは、炊き込みご飯、具だくさんのお味噌汁、ハチク竹の煮付けです。具の野菜は地元の美里のものが使われており、ナメタケ、シイタケ、大根、お味噌汁の材料である味噌の米と大豆です。また、ハチクの漢字は淡竹と書き、竹の子の皮に斑紋がなく、皮や茎が細工物、提灯の骨や茶筅に使われる竹です。アクがないので採って茹でて煮付けにしていただきました。淡竹竹を採るのは難しいらしく、これを見つけられるのは地主さんと猿だけだそうです。

さて、眠気に襲われる前に演奏が始まり、師匠と井谷さん、そして美里の自然との美しい調和の時間です。

曲目は

M .マレー(Marin Marais)
人々の声  ヴィオール曲集第2巻より
Voix Humaines Ⅱde livre (1701)

組曲 ニ長調  ヴィオール曲集第5巻より
Suites re majeurs Ⅴme livre (1725)
Prelude / Allemande la Familiere / Boutade / Rondeau le Gracieux


J.S. バッハ(Johann Sebastian Bach)
プレリュードとフーガ ト長調 平均率クラヴィー集第2巻より
Prelude und Fuga G-dur ( Cembalo-solo BWV.884)

ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調
Sonate D-dur Nr.2 für Viola da gamba und Cembalo (BWV. 1028)
Adagio / Allegro / Andante / Allegro


M. マレー(Marin Marais)
哀歌  ヴィオール曲集第3巻より
Plainte  Ⅲme livre (1711)

コンサートに来られた方はご存じですか?アンコール曲で井谷さんの顔色が突然変化されたのを。譜面台に楽譜がなかったのです!それでも見事に演奏され、さすが井谷さん。まさにこれこそ即興演奏?なのでしょうか。 美しい調べのあとは、またしてもお食事会。つまり打ち上げです。天然酵母の手作りパンなどの料理とお酒が次から次へと湧くように出てくる。師匠は会話を楽しまれ、料理を堪能され、、、飲みすぎたご様子。千鳥足でホテルへ到着したときは、すでに夜中の2時半。師匠、お酒はほどほどに。


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