言葉のない会話 岡山公演
コンサート
16世紀の末、シェイクスピアの活躍していたころのイギリスでは、音楽に造詣の深い貴族の間では、”Chest of Viols”すなわち、トレブル・ガンバ、テナー・ガンバ、バス・ガンバをそれぞれ2台、合計6台の美しく象嵌が施されたヴィオラ・ダ・ガンバを所有することが、最も嗜み深いこととされておりました。
夕方、その館に数人の貴族が集まり、音も匂いもしない高級な蝋燭をふんだんに灯し、四方から覗いて演奏できる楽譜をテーブルの上に置き、ヴァイオル・コンソートを楽しんでいたのでした。そこではフレーズごとに、各声部ごとに、言葉を必要としない会話が交わされ、そしてその会話が成し遂げられた時、貴族たちは挨拶だけ交わして帰って行くのでした。演奏家が何人か集まって、小編成の室内楽をする醍醐味は、それに尽きます。
言葉を必要としない会話
芝居の基本は「対話」です。「突っ込みとぼけ」。語るものがいて、それに頷くものがいる、また首を振るものがいる、興奮したり冷めたり、事件がおきたりと次々と
話が展開してゆき、とうとう話は纏まってゆきます。そこでは台本と、役者たちの演技とが
火花を散らしおり、役者自身の個性と役作りとの間には、
"真実" を表すために矛盾がないのです。そして何よりも役者同士の間では"敬意"が払われているのです。
音楽を演奏するときも同じです。
プログラム
J.S.バッハ<ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調>BWV1028
M.マレー
<組曲 ニ長調>ヴィオール曲集第5巻より
<人々の声>ヴィオール曲集第2巻より
<哀歌>ヴィオール曲集第3巻より
<師サント・コロンブの追悼曲>ヴィオール曲集第2巻より
演奏者
ヴィオラ・ダ・ガンバ:宇田川貞夫チェンバロ:沖津聡子
岡山 2008年11月22日(土)
18:30開場/19:00開演
入場料 一般:3,500円
友の会のみ前売り 3,000円
(全席自由席)
チケット取り扱い
岡山市立オリエント美術館 電話086-232-3636
会場
岡山市立オリエント美術館
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18:30開場/19:00開演
入場料 一般:3,500円
友の会のみ前売り 3,000円
(全席自由席)
チケット取り扱い
岡山市立オリエント美術館 電話086-232-3636
会場
岡山市立オリエント美術館
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- 2008年10月30日22:27
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