曽根麻矢子
東京生まれ。桐朋学園大学附属高校ピアノ科卒業。ピアノを寺西昭子、チェンバロを鍋島元子の各氏に師事。高校在学中にチェンバロと出会い1983年より通奏低音奏者としての活動を開始。
1986年ブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞。その後、渡欧を重ね、同コンクールの審査員であった故スコット・ロスに指導を受け、1990年よりパリに拠点を移す。故スコット・ロスの急逝後、フランスのエラート社にスコット・ロスの遺志を継ぐ奏者と認められ、1991年にはエラート初の専属日本人アーティストとしてCDデビューを果たす。
1992年以降、シュロモ・ミンツ率いるイスラエル室内オーケストラの専属チェンバロ奏者としての演奏旅行、フランスおよびイタリアのフェスティバルに参加する。同年、東京でのソロ・デビュー・リサイタルを行う。その後、フランスと日本にまたがり、全国各地でリサイタルや室内楽などを意欲的に開催。舞踊家のサンチャゴ・サンペレとの競演をパリと東京で開催し、好評を博す。
1996年、チェンバロ奏者として 第6回出光音楽賞を初受賞。1997年飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。
さらに音楽活動とともにテレビ、ラジオの音楽番組などへの出演、雑誌「DIME」でのエッセイ連載と、それをもとにしたエッセイ集『いきなりパリジェンヌ』(小学館刊)の刊行など、多才ぶりを見せる。
録音活動も活発に行い、デビューCD「J.S.バッハ:イギリス組曲」以後、「情熱のファンダンゴ」、「シネマ・チェンバロ」、「ジュ・レーム」、「J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲」、「J.S.バッハ:フランス組曲」、「J.S.バッハ
:トッカータ」、「ラティーナ」、「シャコンヌ」と定期的にCDをリリースした。
2003年10月からは東京・浜離宮朝日ホールにて、6年計12回にわたるJ.S.バッハ連続演奏会をスタートさせ、話題をよんでいる中、さらに今年2005年、この浜離宮朝日ホールでのライブ演奏を収録したCD「JSバッハ イギリス組曲」「フランス組曲」をリリースし、その演奏のレベルの高さと表現力の素晴らしさがあらためて評価されている。
本人がチェンバロ奏者を決意するきっかけとなったJ.S.バッハの作品の演奏をライフワークとして並々ならぬ熱意を傾けるほか、遺稿とされる「ファンダンゴ」の発掘をはじめとするスカルラッティの作品、ラモーやクープランといったフランスの作曲家の作品など、これまで演奏会や録音などで取り上げてきたレパートリーは枚挙に暇がない。
実力、人気ともに内外で高く評価されている、日本を代表するチェンバロ奏者である。
CD
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- 2005年07月06日17:41
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