04-多くを語らない日本の美意識
でもさ、その、恋人同士のような 会話そのものを必要としない、通じ合っているもの というのと 逆に、最も美しい・・・詩人が使うような言葉を使って、 お互いにハートに届くような会話をする・・・、
そういうもの以上の会話が(音楽で)できたときに
それは「音楽をやっていてよかったな」ってことになるでしょ?
だからほんとは
"会話そのものが必要ない"っていうのが一番かもね。(笑)
"会話そのものが必要ない"かぁ・・・。
それって、日本人の気質にも通じると言えませんか?
会話が必要ないとまでは言いませんけれど
感じたものをそれぞれが自分の中でじんわり感じていて、
それをたくさんの言葉をもって表現するのではなくて、
一言、「きれいだよね・・・」とぽつりと言ったり・・・
感じていることを表現するために、
多くは語らない。
うーん・・・基本的にはそうだろうね。
でもそれは
そこに共通なものを見出した人たちの間だけだね。
今、音楽はいいよねって話をしている
君と僕との間では
それはどういう風にいいかって説明をしなくてもいい・・・
っていうことだから。
ただその・・・
日本人の美意識の中で、最も優れているなと僕が思っているのは
言葉が ぽつっ、ぽつっとあって
その間にある「間」っていうのが
日本人の美意識なんだと思うんだよね
。
その間に続いているものがある・・・
あぁ・・・確かに。それは日本独特の美意識かも・・・
日本独特の美意識は「ヨーロッパ」の音楽を演奏する上でどのような役割を果たすのでしょうか?
<<
その5へつづく>>
- 2007年03月20日21:00
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