05-ヨーロッパ人の美意識

ネットレクチャー>言葉のない会話

ヨーロッパ人の美意識はもっと論理的なので
主語があって述語があって目的語があって・・
次々と並べていくので、話がとぎれない。
それと
いちいち、「Yes」「Oh, No・・・」「Ah~・・・」
とかって会話の言葉と言葉の間をつないでいくので
できるだけそれを音にしようとしている人たちが多いから
その間の「間」については
我々とはちょっと違った美意識を持っているんだと思うんだよ。

例えば、映画の・・・次々と切迫感をだすときの方法、
「モンタージュ」
あれなんかは
間をどんどん縮めていって
言ってみればアッチェレランドするっていう方法論だとすれば
間を少し操作しているって風にみえるけど
あれを
ぽつん・・・ 
と、絵を写さないで次の場面を描けるような
そういう日本人的な美意識を持った映画は
ヨーロッパには存在しないからね。
それに対して、
お能なんか見てると
動きのない時間が ぽっとあったりするもんね。

・・・そうですよね。
その動きのない時間こそ、想像力の塊のような気がしますね・・・」

そうだと思うよ。
それは本当に我々が誇りにするべき
美意識だと思う。
まぁ、でも
我々がヨーロッパの音楽をやっている以上
会話っていうのは絶対ついてまわる話なので
それはもう
譜面をどう正しく弾くかって言うような事を越えてるからね。

台本をとらえて、その台本である楽譜から
どういう即興があるかってことだからね。
アドリブはないにしてもね。

アドリブっていうのは、例えば・・・
新しいことを加えたり、ってことですよね?


アドリブで音楽といえば..話は大きく展開していきます。
<< その6へつづく>>


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