06-挑戦的なジャズと様式美と

ネットレクチャー>言葉のない会話

そうだね。
違う調に行っちゃうとかね。
だから
笑福亭鶴瓶 がやってる舞台みたいに
台本がないっていうのは脅威だね。

話の進み方で次のことがいきなり決まって
例えば誰かが死んだという話になったら
それは決してもう生き返りはしないんだからね。
え?生き返ったの?って話にはまずならないからね。

出たもの 出たもので、次々と・・・

そう、次々と話が新しい展開になって
それが途切れないっていうのはすごいよ・・・。

行き止まりなく、進むんですもんね。すごいですよね。
・・・そうなると、自分の持ってる引き出しの中が勝負!ですよね。

そう。
どんな風にでも対応できる人たちが何人かいて・・・
次々とアドリブやってく。
次々と、
一刻一刻。

それは、音楽では・・・可能でしょうかね?

ジャズなんか一時期あった。
フリージャズっていう。
調も決めない、相手がどう出るかわからない、
そういうのが一時あった。・・・70年代かな。

それは消えていってしまったんですか?

「騒がしいだけ」 になっちゃった傾向があるからね。
ただの叫びの連続だったり(笑)
でも整然とそういうことをやっていた、いい時期もあったんだよ。
エリック・ドルフィンとかね。
そういうのがいて、新しいジャズを興したんだよね。

今、キース・ジャレットが一番新しくやろうとしてるのがそれみたい。
何も決めないでやろう、っていう・・・。

彼は結構、挑戦的なジャズをずっとやってきて
ここ15年くらいずっと
トリオでスタンダードな、オーソドックスなものをやってきて・・・
方や一方で彼はソロで、
即興だけで、2時間 人を釘付けにする・・・
っていうようなことをやってきたんだけど
その3人で、どうも新しい・・・
何も決めないで、
昔やってたみたいな、叫びの連続みたいにならないで、
美しいものをやれないだろうかって、探っているみたいだよ。
すごい期待してるんだけどね。

もちろん中には激しいものがあったり、
悲しいものがあったり、美しいものがあったり・・・
そういうことの共通言語で話が進んでいったりするんだろうね。
できるとすごいよねー。

ただ、我々がやっているのっていうのは
基本的には「様式美」なので
「台本」があるんだよね。



<< その7へつづく>>


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