ブラームスディ 当日の様子(その2)

コンサート

暑さで蒸しかえるセシルスタジオ。 窓もないので、熱気はこもるばかり。 皆、言葉数も減っていきます。

奥の方からいそいそと緊急出動をさせられた扇風機1台が申し訳なさそうにカラカラと回る中、汗だくになって合わせは続けられたのでした(笑)
そんな暑い中でも師匠は愛用のマグカップに熱~いコーヒーで「おれは今日は何も言わないからな~。楽しませてくれよ~あはは」と、これまた愛用の椅子に座って聴講されていました。

スタジオのあまりの熱気に合わせを終え、スタジオを出ると冷房をつけていないはずの居間が、天国のように涼しい!(笑)

合わせの合間に行われたランチタイムは食卓に並びきれないほどの豪華な内容のお食事で、会話も楽しく弾み、誰もが笑顔で楽しく過ごしていらっしゃいました。

「音楽家だって肉体動労者なんだから、食べなきゃ、ね!」と、どなたかおっしゃっていましたが(笑)本当にその通りで、本番に向けてパワーをためるように、みなさんしっかりお食事されていました(笑)


16:00になり、出演者皆勢ぞろいで本番が始まりました。
合わせとは違った緊張感。期待感。不安感。
でも
「この少ない合わせでどこまでできるか♪」
と、皆さん期待感の方が勝っているよう。
温かい拍手と共に、本番は穏やかに始まっていきました。


<本番プログラム>

ソプラノ:増野友香 ピアノ:内田孝子
・An eine Aolsharfe  アイオロスの竪琴によせて 作品19-5(Sop &Klavier)
・Wie Melodien zieht es mir 歌の調べのように何かが過ぎり 作品105-1(Sop &Klavier)

ヴァイオリン:佐藤有里、チェロ:浅岡理恵、ピアノ:藤江博子
・ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品101

アルト:和田淳子、ヴィオラ:田川佐麻里、ピアノ:大岩みどり
・Zwei Gesange 二つの歌 作品91(Alt &Viola& Klavier)

ヴァイオリン:寺山貴子、ヴィオラ:田川佐麻里、チェロ:浅岡理恵、ピアノ:鈴木奈津子
・ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 作品60

それぞれが自分の中でポイントをしぼり、相手の出方に耳を澄まし、音楽作りの新たなヒントを、新たな自分を、発見していたようです。
全てが終わった後、皆さんの安堵の溜め息と共に、真夏のブラームスデイは幕を閉じたのでした。


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