あなたは、まだ日本語の発音でバロック声楽を歌うつもりですか!?

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宇田川貞夫が指導する

「声楽」という楽器の演奏法

彼らはギリシャ悲劇を模範とした。新しい時代に、新しい音楽の形を作り出した。
語感は音感より優先となり、デクラマツィオーネ を駆使し、歌うように語ったのだ。
同じころ我が国では、古来の人形劇と浄瑠璃とが出会い、人形浄瑠璃となった。今日でいう文楽の原型である。
まさしく太棹三味線一本の伴奏で太夫が語るのと同じように、キタローネ1本の伴奏で、歌手たちが語ったのだ。

この公開講座で学べること

  1. 正しい基本母音を発声できるようになります。
     ヨーロッパではいくつかの異なる言語が飛び交っています。
     それらの母音は日本語の「ア・イ・ウ・エ・オ」とは全く違う音だとご存じでしたか?
     この公開講座では唇の形・舌の位置など技術的に捉えて、ヨーロッパの各言語に共通した基本母音の実現方法に迫ります。

  2. 子音の明瞭な発音を学び、豊かな音楽的ニュアンス作りができるようになります。
     子音には様々な分類があります。その分類は学問的なものではありません。
     演奏家にとってそれぞれの子音を発声させるための「手順」 として理解できるように学びます。
     この公開講座では、子音の明瞭な発音と、豊かな音楽的ニュアンス作りを学びます。

  3. メロディを美しく歌うための純正律を学べます。
     平均律 で調律されたピアノによって教育を受けてきた私たちは、メロディーを歌うときもこの平均律の音程に合わせて歌いがちです。
     しかし、平均律で歌われたメロディーは美しくはありません。
     この公開講座では、メロディを美しく歌うための純正律を学べます。

  4. 原典に立ち返りバロック音楽の表現を学び、実践します。
     カッチーニ、モンテヴェルディといった音楽史の転換点に立つ巨人とも言える音楽家たちは新しい時代の音楽の斬新なメソッドを世に発表しました。
     それをバロック音楽の始まりといいます。
     この公開講座では、彼らが提唱した新しい音楽の表現の仕方を学び、実践します。

以上のような濃い内容を、日曜の午後、宇田川貞夫が長年指導してきたエッセンスを織り交ぜながら、時に厳しく、時に楽しく指導をし、また皆さんと一緒に学んでいきます。
日時2007年11月25日(日)13:30~17:00
会場 東桜会館 【集会室】
名古屋市東区東桜2-6-30  TEL 052-973-2223
地下鉄新栄、高岳両駅から徒歩5分
駐車場39台分あり

講座は好評のうちに終了しました。参加された方から声をいただきましたのでご紹介します。

今日の講習であなたが一番勉強になった点を、簡単で結構ですのでお教えください。

  • 資料を頂いた唱法も読んでいるだけではどんなものかさっぱりわからなかったので実際の例を聴かせて頂いてとても勉強になりました。
    公開レッスンも、どこにどのようなテクニックを入れたらよいのかのレッスンを聞いて参考になりました。音で、母音・子音を基本からしっかり教えていただけたので、自分でためしてみたいです。
    響きが協和した時、とても心地よかったです。

  • ヨーロッパ母音での、はじめに音を出すのではなくて、その形を作って音を出す点です。
    何回か声を出してみて、改めて実感できました。

  • 母音は、発音しようとするのではなく、まずは口の中の形(広さ、幅、舌の付く場所)を準備してから鳴らす。
    音程は、調判定をしっかりする!ピアノで音程を取るのではなく、響きでとる。長調と短調のDo・Re・Miは大全音と小全音の位置が違う為、響きの広さ狭さは全然違う。

  • 図形のような楽譜の歌い方。母音~基礎のこと。

  • 子音を出す時、舌を使う・使わない等があること。音程で4度は難しい理由等。

  • バロック音楽の"白黒の対比"というのを、実際知っている曲で聴いてみると、自分で思っていたよりももっと対比させるのだと勉強になりました。
    口の形や母音・子音によってこんなにも響きに違いがある事にびっくりしました。

  • 各音間隔について。色々な方が前で歌っていただいたので違いがより良くわかりました。

  • 大全音・小全音のピッチを正しくとることによって、和音がよく響く事が実際に聞けて、また、ドレミを聞いただけでDurかmollかわかることを知り、大全音・小全音を使い分ける大切さがわかりました。

  • 初期バロック音楽の仕組み。これまで接したことが無いのでとても新鮮なものでした。

  • いかに言葉が大事なのかよく分かりました。母音と子音に関しても全く響きが違うということが分かり、これから少しずつ意識していきたいと思います。

  • 口の形について、レッスンで良く言われます。「u」の口にも、たくさんあり私の知らない口の形が、さらにたくさんあると思いました。まだこれから先にたくさんの事を学んで発見していけたらと思います。

  • 毎回のレッスン内容をよく確認できました。
    自分で歌っているときは歌うことが先になってしまっているのがよくわかりました。

  • 子音と母音のメカニズムを教えていただいて理解できた。

  • 子音と母音の準備の仕方について。歌はメロディーより言葉が大切ということ。

  • 子音と母音の事が一番勉強になりました。イタリア語の歌を歌っているときはあまり気にしていませんでしたが、今フランス語の曲を歌っているのでとても勉強になりました。

  • 母音・子音・音程のそれぞれの役割・訓練の手引きなどを知れたことが良かったです。これらをマスターする事によって声の響き・言葉のつたわりの表現ができるようにしたいです。ありがとうございました。

  • 最初にやった"母音""子音"が難しいけれどとても勉強になりました。今日習ったことを習得し、普段から使えるようになって子供に最初からこの母音を覚えさせたいなと思いました!!

  • 大全音・小全音について今まで全く知識がなかったので、今日は実際にやってみて、響き方等とても勉強になりました。

  • 母音の発声の手段、声帯を合わせるタイミングについて、楽曲分析、装飾音の入れ方。

  • こういう講習会は初めて参加させていただきました。
    これからの私達の合唱に大変勉強になりました。おばさんコーラスといわれないよう頑張ります。

  • バロック音楽の表現の難しさがよくわかった。歌詞を理解し、表現に努力する事が大切。

  • まだ始めたばかりですが、すごく感動しました。母音・子音が少し理解できました。

  • いつも教えていただいている事ですが、改めて整理する機械になりました。子音がいつも後回しになりがちなので勉強になりました。

  • 和音に対する緊張感を持つこと。母音と子音の発声法。

  • バロックにおける奏法が、結果的にとても自由で、人間的な音楽になっていくことに、新鮮な驚きを感じました。それは昔の音楽の再現に留まらず、音と人間の関係の回帰のために思われました。とても参考になりました。ありがとうございます。

  • 「子音」それぞれに特徴がある。ピアノの音が音程の答えだと思ってました。

  • 音程について。ピアノでは取れないはずなので、どうすれば・・・と思っていました。電子楽器でもOKと聞き、ちょっと考えてみたいと思いました。

  • 各母音による舌の位置の話。

  • 全てにおいて勉強になりましたが、特には"バロックの歌い方"についての部分が良かったです。

  • 母音・子音・音程、拍節感に支配されない歌唱と装飾。

  • 母音と音程についてが勉強になりました。
    古典歌曲研究会で習っていますが、詳しくまた順序立てて聞いていなかったので、今までのことがつながったように思います。
    また、実際に何人かの方が前で演奏されたので、大全音・小全音のことがよく理解できました。

  • バロック音楽の歌い方については、私にはレベルの高すぎるものでしたが、興味深く聞かせていただきました。

  • バロック音楽において言語が大変重要な要素であったことを改めて感じました。
    とてもドラマティックで自由なのですね。「ことば」の音楽に大変関心があります。

  • 母音が勉強になりました。なんとなくでやっていてよくわからないまま演奏をしていたので・・・。家に帰ってもう一度復習します!

  • 音程を中心に、今まで、自分が目をつむってきていたことに気づかされ、大変勉強になりました。

  • 大全音・小全音の音の間隔が聞き比べられたこと。

  • 子音と母音の発音が勉強になりました。
    合唱の時に参考になります。

  • バロックはBattutaやメロディーで演奏するのではない、ということ。
    楽譜を見ただけ、CDを聴くだけではわからないと思っていたものが、講義が終わったときには、なんとなく、言葉でつかむということがわかった気がします。

  • 発音や口の動きで悩みがあったので、解決できそうなヒントが得られた気がします。
     バロックの音楽にも興味があるので、さらに勉強したいと思いました。
     言葉の大切さを痛感しました。

  • 音程での大全音と小全音が言葉は知っていましたが、実際に聴いたり体験できたりして、感じ理解することができました。

また、当日寄せられた質問への一問一答形式のエントリは「声楽」という楽器の演奏法 一問一答<演奏ノウハウ函<ネットレクチャー<宇田川館をご覧ください。


このページの内容に関係する(かもしれない?)本、DVD、CDのリストです。


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