斜視的声楽レッスン その1

雑記帖

気柱の共鳴

どちらのペットボトルの音が高いでしょうか? 宇田川館館長の好みのウイルキンソン・ソーダのボトルです。向かって右側のボトルは正常のボトルでシールをはがしただけです。
ウイルキンソンの回し者ではないことを証明?。向かって左側はいい加減にボトルを潰した状態です。右側は少し高めのG(≒200Hz)、ヴァイオリンの第4弦のGの音とほぼ同じ高さです。
さて、高校物理です。「気柱の共鳴」の項を紐解いてみてください。
こうです、ペットボトルをボーっと吹くとき、無意識にやっていることは、息の強さとボトルの角度を調節して上手く鳴る所を探しています。
ビンを吹くと、吹いた息はボトルの口にあたり、ビンの中に入ったり外に出たりを繰り返し、「波」になります。息を強く吹くとその繰り返しは早くなり、弱くすると遅くなります。ペットボトルの長さと波の波長の条件があったとき「共鳴」して音となって聞こえて来ます。このボトルの口の部分、音を発している部分、空気を振動させている部分は声楽で言うと声帯に当たります。ボトルの中で共鳴している部分、これは気管(気管支)に当たります。
館長はこれを「胸声」と呼んでいます。人間の体の中の数少ない空洞(気柱)ですので、いかにこの空洞を響かせるかが「味噌、醤油、味の素」です。
声帯より上の出口により近いところの空洞には「口腔」と「鼻腔」があります。この話は次回。

さてさて、答えです。
潰されたボトルの周波数は少し高めのF(≒180Hz)でした。


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